こんにちは。スタッフの山添です。
本日は、過去に二回だけ行われた YOHJI YAMAMOTO THE MENの話。
YOHJI YAMAMOTO THE MEN のコレクション動画をお店がオープンする前に初めて拝見しました。
【 1991 6.1 THE MEN COMME des GARÇONS & YOHJI YAMAMOTO 】
ランウェイに登場したのは、ミュージシャンばかり。
ショーのトップに出てきたのは音楽活動から俳優までこなす ジョン・ルーリー。
彼は、自身のことを普段から「俺は、一日中部屋に閉じこもってサキソフォンを吹いてる。捨て人さ。」と、嘯いていたのもあり、ジョン・ルーリーがいかに仕事を厳格に選ぶかを知っている人々は、彼の登場に感動しないではいられなかったと各コメディアンは伝えたと云います。
次々とランウェイにミュージシャンが登場し、ちょっと小っ恥ずかしそうに余所行きの服を着させられた少年のよう。各々がとてもチャーミングに映り会場を沸かせ、出演者から観客までが、一体となった興奮の度合いが映像からも伝わります。
山本氏は、当時のことを【 山本耀司。モードの記録。】(書籍)で、振り返っています。
−楽しくなければ、男の服じゃない。5年前からそう思い始めた。−
YOHJI YAMAMOTO のショーの始まりには、紺のスーツの一団が現れた。男たちは、全員ミュージシャン。体の中に脈打つリズムが、軽妙な歩きを誘い出す。ジョン・ケール、チャールズ・ロイド、エドガー・ウィンター‥‥みんな中年過ぎた男。
「無意味、ナンセンスの魅力というのかな。表現されたものの傑作には、何処かおかしさがある。人間が生きていって、ある葛藤がすんだ上で見えてくるもの‥‥フランスでいう、スペシャリテがあるもの。要素がなくても感動できるのが、一流。勉強しないと理解できないものは、二流。おかしくて、楽しくて、意味のないものを作れたらいいな、と思う」
ショーの出演者については、
「変なやつばかり勢揃いしたから。ミュージシャンにしたのは、雑多な人間が集まりやすいから。服もだいたいこんなもんだろうくらいで着させて。フィッティングし終わると、周りのスタッフがニタニタしている。つい笑ってしまう。男はいつも“決まった”と思った時に、“おかしい”という感覚を共存させてるのがいいね。きれい、渋い、だけじゃつまらない」
動画を見た時に、悪戯でも仕掛けに行くやんちゃな人をみているようで、思い思いに演者がランウェイを沸かせ、尚且つ楽しみ去る姿に、ワクワクしたのを覚えています。
そして、2010年4月1日に東京では19年振りとなる【 YOHJI YAMAMOTO THE MEN 4.1 2010 TOKYO 】が、行なわれました。
THE MEN 2回目となるショー。
1回目のTHE MEN から19年経ち3000人以上の観客を迎えて行ったショーのランウェイに登場したのは、ミュージシャン、俳優、画家、スポーツ選手、様々な職業や年齢の男たち。
普段のパリコレよりも10分程長い30分といった長いショー。ランウェイでハイタッチを交わしあったりと、リラックスムード全開で歩いている。久しぶりに散歩にでも出かけたかのような警戒心ゼロのホーム感。
客席に気を配るようなやわらかい笑顔を披露する者まで、ランウェイに登場する登場人物の職業や年齢にばらつきがある分、一人一人の人生背景が垣間見えます。
また、後半で4人の男が横並びになって歩いてくる後から、女が颯爽と4人の間を割って歩き去る姿に、その瞬間ランウェイがストリートに見えとても強さを感じました。
ショーの終わりに山本氏が登場し、ランウェイの中央で出演者を手招きする姿もとても魅力的に思い印象に残っております。
そんな、THE MEN を彷彿させるのが、Yohji Yamamoto HOMMEの中で発表されているREGULATION Yohji Yamamoto MEN
自由を愛し彷徨する男たちの着る服への提案は、THE MENに登場する男との共通項を感じます。
¥18000 +tax
¥18000 +tax
あったかく半袖でも過ごしやすい季節となりました。
6/17 (FRI ) – 6/20 (MON) 13:00-20:00
の期間では、 Ka_na_ta 2016-17AW 受注会を店頭にて行います。
今、着たいもの。冬に着たいもの。を揃えて店頭にて、お待ちしております。
お近くにいらした際には、ぜひお立ち寄りくださいませ。
Dear Joze.
名古屋市中区千代田3-27-14
Dear Joze. HP
ONLINE SHOP
TEL:+81.52.684.7269
OPEN : 13:00 – 20:00
CLOSE : Wednesday & Thursday