Ka na taについて
2016/04/11

 

前回の「Yohji Yamamotoについて」に続きまして、

本日は「Ka na ta」について書いていきます。

 

 

 

 

「Ka na ta」そのものについては先日、女性スタッフ山添が「Ka na taのこと」で書いておりますので、今回は出会いから今までについて。

 

 

 

Ka na taというブランド自体はずいぶん前から知っておりました。

 

聞いたことがある、着ている人を見たことがある、その程度ではありましたが。

 

 

 

 

実際にKa na taデザイナーの加藤哲朗氏にお会いしたのは2014年4月。

 

 

一度会ってお話ししたい、Ka na taの今までの服、そして新作を見てみたい。

 

 

もしお話しがまとまれば取り扱いを。

 

 

そのような感覚で展示会に是非お邪魔したい、とメールをしました。

 

 

 

 

お返事を頂き、いざ東京へ。

 

 

 

場所は住所非公開のKa na ta直営店。

 

 

@Ka na ta Tokyo 
渋谷区富ヶ谷2-12-x

 

 

 

服屋も何も無い住宅街の地下1階。

 

 

 

ドアを開けて先ず自己紹介をしました。

 

 

 

「僕バイヤー嫌いなんだよね。」

 

一言目か、二言目で、言われた言葉です。

 

 

 

加えて、

 

「基本的に取り扱いのお店以外には展示会の案内を出していない」

「新しい取り扱い先を探していない」

 

 

 

 

 

赤ワインを頂き、お話しをするにつれて、共にお仕事をしたいという気持ちが高まりました。

 

 

 

 

「取り扱いできるか分からない」ということを前提に、展示されている2014AWコレクションを一点一点写真に収めました。

 

 

 

 

2014AWコレクションの作品は今でも鮮明に覚えています。

 

 

最後に最低限の取り扱いの条件を伺い、その場を後にしました。

 

 

当時の私からすると厳しい条件。

 

 

しかし、その条件下でもお付き合いをしたいという気持ちが勝り、後日オーダーシートを送りました。

(オーダーシートとは、自店に並べたい品番、個数を記したもので、それが受理されることで取り扱いがスタートします)

 

 

 

 

数日後、ショートメールで、

 

「今夜、夜ごはんする時間はありますか?」

 

とお誘いを頂きました。

 

 

 

 

名古屋の居酒屋へ入って席に着き、早速、

 

 

「ごめんなさい。スタッフや他ショップとの話し合いをしましたがお取り扱い頂くことは出来ません。」

 

 

自分よりも年上の方にここまでしっかりと謝られたのは初めてでした。

 

また、断るために東京では無く、名古屋に来てくださったことにも感動して、取り扱いが出来ない悲しさよりも、素敵な方だな、という想いの方が勝っていました。

 

その日は深夜までお酒を飲んで、家路に着きました。

 

 

 

 

「取り扱い云々関係無く、今後とも末長くお付き合い宜しくお願い致します」

 

 

 

 

とメールを送り、その後は東京出張のタイミングで加藤氏との予定が合えばお話しをしての繰り返し。

 

展示会には毎シーズンお邪魔していました。

 

 

「いつか共にお仕事がしたい」という気持ちは変わらずずっと片隅にありましたが、

取り扱いの話はほとんどすること無く、お酒を飲んでお話しをするのが楽しかった。

 

 

 

初めてお会いした日から1年が経過した時、加藤氏とYohji Yamamoto取り扱いについての話が出て、

 

「Ka na taとYohji Yamamotoだけのお店をつくりたい」

 

という気持ちが出てきました。

 

 

 

長年着用してきて私にとって一番といえるYohji Yamamoto。

Ka na taにも似たものを感じ、尚且つ加藤氏のお人柄。

 

 

 

その2ブランドと共にであれば一生お店をやっていける。

私にとってそう思えるお店になると確信し、依頼をしました。

 

 

その時は、Yohji Yamamoto、Ka na ta共に不可で、そこから更に半年。

 

 

Yohji Yamamoto社から先に取り扱いの承諾を得ました。

 

 

直ぐさまKa na ta加藤氏に報告。

 

 

この時で2015年6月末

 

 

 

前向きに考えて頂きながらも、承諾を得ることが出来ないまま12月。

 

 

「いいんじゃない」

 

 

加藤氏らしいお言葉でたった一言、承諾を頂きました。

 

そこからは店舗のOPEN準備を急ピッチで行い、2016/2/22に無事 OPEN出来ました。

 

 

 

 

 

実はOPENの5日ほど前に加藤氏とスタッフの山添と3人で食事へ行きました。

 

その時、取り扱い承諾の理由は何ですか。と尋ねると、

 

 

「馬鹿だから」

「今時、こんな馬鹿いるの?って思ってる」

 

 

あまり実感はありませんが、どうやら取り扱いの決め手はこれのようです。

 

 

 

取り扱いのお願いをしてから約2年。

 

今、私が立ち上げたDear Joze.の店頭に並んでいる。

 

不思議な感覚と合わさって、とても幸せです。

 

 

 

 

 

——————

 

 

 

 

このブログはかなり前から書き始めていて、

 

うまくまとめることができなかったので、下書きのままにしていました。

 

 

そんな中、加藤氏がDear Joze.と私自身についてのブログを書いてくれました。

 

 

http://tetsurokato-droptokyo.tumblr.com/post/141591971382/今日は2月に新しく名古屋にオープンしたセレクトショップdear-joze-の話

 

 

 

 

 

このブログを拝見した時、嬉しくて、文末の「日間賀島に着いたら電話して!」

に応えるために仕事終わりに日間賀島に向かいました。

 

 

 

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ギリギリ最終のフェリーに間に合わず、辿り着くことは出来ませんでしたが、加藤氏に電話をして、海風にあたりながらお話をしました。

 

 

久しぶりの青春みたいな感覚で、電話を切ってからも小一時間ほどぶらぶらして帰宅。

 

 

ブログの内容は、加藤氏のYohji Yamamotoに対する思い出、それ以降は全て私のことでした。

 

 

 

 

 

私の友人は、Ka na taのことを知らないし、Yohji Yamamotoは私のよく着てる服、くらいにしか知らない。

 

 

Ka na taを取り扱うことは私にとって大きなことで、セレクトショップにとっては、一体何店舗が断られて、その上で今、取り扱えているのか、詳しい数字は知らないけれど、凄いことのような感覚はあります。

 

 

もちろんそんな内部事情のようなものを知っているのは、一部のファンと取り扱いが叶わなかったショップ、そして業界関係者ぐらいです。

 

 

賞賛なんて一切いらないけど、加藤氏のブログを読んだ友人みんながお祝いの言葉をくれた。

 

 

 

毎度お酒を飲んで泥酔して帰ったこと

新横浜まで行ったことは、

 

 

友人からしたらとても私らしいことのようで、

私らしいね、って言ってくれた。

 

昔ながらの友人が思う私らしさと、加藤氏が綴る私がリンクしていると感じて嬉しかった。

 

 

そうか、こんな予期していないところでも嬉しいって感じることが出来るんだ。

 

 

と思うと、また一つお店を始めた意味が生まれます。

 

 

 

今後も、Dear Joze.を続けていくことで、増えていったら良いなと考えています。

 

 

 

 

 

 

他にも皆さんにお話ししたいことがたくさんあります。

 

是非、お話しにいらしてください。

 

 

駅からは徒歩5分、駐車場は2台。

店頭には大きな鏡と試着スペース、椅子が3脚あります。

 

 

まだ初めましての方が多いと思います。

これからよろしくお願いします。

 

 

joze

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