2年が経ちました
2018/03/10

 

 

 

Dear Joze.がOPENして2年が経過しました。

 

 

 

みなさま、誠にありがとうございます。

 

 

こちらのブログを読んで頂いている皆様ご存知の通り、

 

 

Dear Joze.はKa na taとYohji Yamamotoの2ブランドのみのお店です。

 

 

 

その形態を崩すことなく、2年間営むことが出来たことを嬉しく思います。

 

 

 

今でも、「何故、2ブランドのお店を始めたのか」という質問を多く頂きます。

 

 

 

この2周年という機会に、少し綴らせて頂きます。

 

 

 

「何故、Ka na taとYohji Yamamotoなのか」

というお話は過去のブログで何度かお話ししておりますので、

今回は、「何故2ブランドなのか」。

 

 

今後の展望も含めて。

 

 

 

Dear Joze.を始める前、

 

 

私は一般的な「セレクトショップ」という業態の流行りの終焉を感じていました。

 

 

コンセプトのもとにいくつかのブランドやヴィンテージを集めて販売する。

 

 

少しずつ大きくなっていって、多店舗展開をして、百貨店に出店する。

 

 

ショップにブランドイメージがついたらデザイン性の低い安価なオリジナルブランドを制作して利益を確保する。

 

 

現在の有名セレクトショップはそうして発展してきました。

 

 

 

その時代にはセレクトショップの衣服を通販で購入することはありませんでした。

 

 

ファストファッションという言葉自体がありませんでした。

 

 

だからこそ、「主要都市への出店」や「セレクトショップの安価なオリジナル」は時代の最先端だったのだと思います。

 

 

 

同じ手法では超えるどころか、同レベルまで辿り着くことすらもはや不可能。

 

 

細々と永遠に営むことすらも困難です。

 

 

時代がそれを求めていません。

 

 

 

今、どのように在るべきなのか。

 

 

 

既存のセレクトショップはひたすらそれを模索している時期だと私は捉えています。

 

 

 

 

 

 

ここ数年での新しい形態で最も増えているのは、

 

 

「オンラインショップのみのお店」

 

SNSで幾つも見かけます。

 

既存の店舗を無くしてオンラインショップのみにすることもあれば、新規出店でオンラインショップのみというパターンまでも。

 

 

無料でオンラインショップを作れる時代らしい形態かと思います。

 

 

 

 

 

 

「固定の店舗を持たない催事ベースのお店」

 

 

 

百貨店や展示スペースで期間限定で販売する形態です。

 

 

百貨店の売れ行き低迷が嘆かれる現代では、百貨店も新しい手法を模索しています。

 

 

その手法の一つとしてセレクトショップやブランドの期間限定ショップの催事が増えているように思います。

 

 

コレクション発表時期のみ、直営店のような感覚でスペースをレンタルして販売するブランドも見かけます。

 

 

 

その他にも、セールをしないというスタンスを貫くお店や、

セールという言葉を使わずポイントや会員カードでの優待をするといった20年前にはなかった手法が出回っています。

 

 

 

「プレゼント企画」なんていう言葉も耳にするようになりました。

 

 

 

本当に何が正解か分からない、模索する時代です。

 

 

 

 

 

ブランド側もセレクトショップに卸すことが正解なのか、

 

直営実店舗や直営オンラインショップのみの販売にすべきなのか、

 

展示会シーズンに地方に出向いてお客様のみを対象にした受注会を開催すべきなのか、

 

悩んでいる時代です。

 

 

 

それに伴って、セレクトショップ側もどのスタンスのブランドをバイイングすべきなのかを悩んでいます。

 

 

ブランドが全アイテムの在庫を持ってオンラインショップを営んだら、その他セレクトショップのオンラインショップで購入する必要はほぼ無くなります。

 

ラインナップやサイズ展開はブランド直営の方が充実するに決まっていますから。

 

 

そのセレクトショップで購入する理由は長くお世話になっているから、という理由を抜くと、

上で書いた、ポイントのような優待や送料無料といった「人や服とは関係のない理由」のみになります。

 

 

 

逆に、「直営オンラインショップを持っていないブランド」をセレクトするのが良いかというとそうでもありません。

 

 

やはりブランドが売れるということは、次シーズンのアイテムがより良いものになります。

 

 

私たちセレクトショップにとって、「ブランドが良いものを作る」ことは間違いなくプラスでしかありません。

 

 

目先のことのみを考えたらブランドが直営オンラインショップを持つことはよくないと考えるかもしれませんが、私は大賛成です。

 

 

 

 

 

 

このようなことを2016年の私は考えていました。

 

 

その答えがKa na taとYohji Yamamotoのみのお店を永遠に営むこと。

 

 

世の中のセレクトショップのフォーマット通りではもはや不可能。

 

 

全く同じとは言いませんが、似たセレクトのお店は幾つもあります。

 

 

通販でどこからでも買える現代において「似ている」ということは「同じ」と同レベルのリスクだと考えています。

 

 

10ブランドも20ブランドも並べてしまうと必然的にどこかのお店のセレクトと似通ってしまいます。

 

 

敢えて他とは異なるアイテムをセレクトする、というのも一つの手ですが、どのセレクトショップも「お客様の求めているもの」をセレクトしています。

 

 

そこを敢えて外すなんていうのはお客様にとってどうなんでしょう。

 

 

2ブランドだったらそんなことは起こりません。

 

 

しかも、取り扱い店舗を極めて少数に選定している「Ka na ta」と、

 

取り扱い基準を満たすこと自体が困難な「Yohji Yamamoto」です。

 

 

 

「似たお店が今後、二度と存在しないお店」

 

 

それが、Dear Joze.です。

 

 

 

 

 

この業界に足を踏み入れて、様々なことに挑戦して参りました。

 

 

多分、多くを望まなければ、ひっそりとおじいちゃんおばあちゃんになるまで営むことは出来るところまで来ました。

 

 

ただ、まだ過去の大手セレクトショップに辿り着く方法が分かりません。

 

 

もしかしたら、根本的にそれを求めていないのかもしれません。

 

 

私の性格上、リスクはもちろん怖いけど、何もしないのはもっと嫌なんです。

 

 

じゃあ、次は何をやろう。

 

 

少しずつでいいから、共に辛いことや嬉しいことを共有する家族みたいな仲間を増やしていきたい。

 

 

そのためには規模の拡大なのか、業態の多様化なのか、何かしらする必要があります。

 

 

今のままを求めてしまうと止まってしまいます。

 

 

上で話したように、がむしゃらに主要都市に出店していくのは時代にもDear Joze.にも合いません。

 

 

それに単純に、様々な都市に出向いたけれど、名古屋が好きです。

 

 

ブランドを1つ増やすというのも楽しみの一つではありますが、急がず、素敵な出会いがあったらと考えています。

 

 

 

 

 

先日、Ka na ta加藤さんが

 

 

「1年くらい新しい服作らなくても良いかな?」

 

 

なんて酔って、笑って話してくれました。

 

 

 

もちろんオーケーです。

 

 

 

その時の加藤さんが、大切なものを守るために、そしてKa na taの未来のためにその決断を下すなら何の問題もありません。

 

それがDear Joze.のためでもあると思っています。

 

 

じゃあ、私は何をしよう。

 

 

ここまで長文にお付き合い頂いていながら恐縮ですが、決まっていません。

 

 

一年かけてしっかり考えます。

 

 

来年の2/22にお話できるように。

 

 

 

 

それでは、3年目のDear Joze.も変わらず愛して頂けましたら嬉しく思います。

 

宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

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